くろねこの涙

レーシック難民になってからの記録

潜伏遠視 @ Level 3.8

数週間前の朝。とある出張時の出来事です。

初めての場所、新規顧客先への出向で緊張していた私は、プレゼンの準備や資料の最終確認、デモ機の最終チェック…などを入念に行っていたのはよいのですが、肝心の遠近両用プリズム眼鏡をホテルに忘れてきてしまいました。

気付いたのは、客先のロビー。ホテルに戻って眼鏡を取ってくる時間は無いので、愛用の眼鏡なしで乗り切るしかありません。

慣れた場所では、お風呂に入る以外は眼鏡をつけたまま。視力を1.0程度に落とした状態で暮らしているのですが、慣れない土地で移動をする際には、ちょっと遠方の視力が必要になります。ですので地の利の無い場所では、移動の間のみ眼鏡をかけずに裸眼の1.5を利用するよう、使い分けていました。それが完全にあだとなったのです。

 

ランチの時間までは何とか持ちこたえましたが、午後も2時ごろになると、パソコンの文字はほとんど見えない。頭痛もひどくなり、ロキソニンを流し込みながら何とかプレゼンや仕事を終えて、あともう少しで仕事も終わりという頃…

突然、頭を殴られたような眼の奥の痛みと、眼の表面にやすりをかけられたような激痛が走り、文字通りその場で吐きました。ゴミ箱を抱きかかえて、うえぇえうぇぇげぇっ、です。新規の客先で、ゲロ。眼鏡を数時間かけていなかっただけで、この有様です。どんなド近眼であったとしても、メガネをかけていなかったからといって、眼の痛みでゲロゲロ吐くことはありません。

 

レーシック後、眼の表面の痛みがあまりにひどく、角膜を中心とした治療を進めてきましたが、そろそろ別の角度からの治療を考えなくてはならない時期になってきたと思います。

 

そうです。「見え方」の問題です。レーシックで1.5のパーフェクトな視力なのに、処方していただいた遠近プリズム眼鏡で視力を1.0辺りまで落として、眼位の調整をしないと、生存すらできない、「痛みで吐く」というのは明らかに何かがおかしい。眼の見え方の問題、被害者の間で言うところの「過矯正」の治療をしないと、痛みの改善には結びつかないのかもしれない。

 

現在行きつけのA眼科医院の、検眼士さんとの会話を思い出します。

「私の眼は、なんでこんなに見えづらくなっちゃっているんでしょうか...」

「遠視がでてきていますね。遠くは見えやすいけれど、これじゃ、近くはほとんど見えないでしょうね。」

「レーシックでこんなになっちゃったんですけど、どうしたらいんでしょう!」

「レーシックで、遠視とか眼がおかしくなった人をたくさん見ていますよ。あれはね、危険な手術だと思います。だって、手術してから50年後とかのデータはないわけですからね。これからどんどん、後遺症患者さんが増えると思いますよ...。」

 

どうしたらいいんだろ?