くろねこの涙

レーシック難民になってからの記録

りなままさんや、レーシック後遺症患者さんを支える方へ @ Level 3.5

ここ数日の書き込みに関して、いろいろとたくさんのコメントをいただき、大変ありがとうございました。私自身の体調や仕事のスケジュールの関係で、すべての皆様に回答することが最近難しくなってしまっています。明らかな誹謗中傷や冷やかし、と思われるコメント以外には、すべて眼を通し、ここで公開させていただいています。

さて、今までいただいたコメントの中に、ちょっと気になるコメントがありました。直接メールなどで回答を差し上げることができませんので、ここで本当に私的なアドバイスを書きます。相談者以外の方にも、参考になればと思いました。

 

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りなまま

私の親友(26歳主婦子供2人)が一ヶ月前にレーシック手術を受け大失敗しました。私は彼女からその事を電話で聞いたとき、今までレーシック関係をネットで検索したことはなかったのですが、居ても立ってもいられず調べたらこのブログを見つけました。私はブログを持っていないのでヤフー知恵袋で彼女の事を書き質問しました。非公開URLにアドレスを載せましたので目が不調な中申し訳ありませんが見ていただけると幸いです。彼女は子育てどころか自分の世話もままならず一日中家で過ごしているそうです、私も実はド近眼(両目0,03)なのですが手術は視野に入れてなかったのでレーシックを調べたことはありませんでしたが、改めて恐怖を感じました。

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術後の症状が私とかなり似ているので、ほおっておけませんでした。親友さんは若くお子さんもいらっしゃるなか、とても大変な状況かと思います。親友さんは、レーシック手術後3か月以内位で、また近視度数が高い方なのかなと仮定してお話させていただきます。

私も、術後3-4ヵ月位までは、本当に拷問のような苦しみでした。頭痛と刺すような眩しさで、文字通り夕方には吐きまくっていましたし、頭を締め付けられるような頭痛、眼の奥の痛み、眼の表面の痛みは救急車を呼ぼうかと思うくらいの激痛で、それこそ滝のように目薬をさしていました。

まず親友さんにとっては、身体や眼の症状を緩和させることが一番だと思います。痛みが少しましになってから、今後の治療方針を考えたり、手術を行った病院との付き合い方や交渉を進めていく必要があるかもしれませんね。

 

とりあえず私自身が行って効果があった緩和方法を、ざっと書いてみます:

  • とにかく視力をいったん落とす。出来れば腕の良い両眼視機能検査ができる眼鏡屋さんにて、メガネを作成してもらい、日常の見え方を 0.8~1.0辺りの度数に落とす。できれば、遮光レンズといって眩しさを軽減させる薄く色のついたレンズで作成するとより効果的です。近くの眼鏡屋さんで、とりあえず遠視用眼鏡や手元用眼鏡などを作ってもらって、視力を落としても良いかと思います。
  • メガネができるまで、眩しさがつらい場合は家の中・家の外でもサングラスを使ってしのぐ。できればご家族にも協力していただき、眩しさのもととなる蛍光灯などを、いったん白熱灯などにかえてもらって、室内の眩しさを減らす。
  • 風などが当たって眼の表面が傷む場合には、保湿眼鏡が役に立ちます。ちょうど、JINSというメーカーで花粉眼鏡や、保湿眼鏡があるので、私は保湿眼鏡を使っています。
  • ドライアイなどの治療を行っている眼科にて、ドライアイの検査を行ってもらい、涙の量や質が悪化している場合には、キープティアというコラーゲン性の涙点プラグか、通常の涙点プラグをいれて涙の量を増やす。
  • ジクアス、ムコスタ、サンコバなどのドライアイ用と眼の調節力の目薬、そしてタリビット眼軟膏などの眼軟膏を使用する。
  • 激しい頭痛が緩和されるまで、ロキソニンミオナールテルネリンデパスなどの頭痛薬や筋肉弛緩剤を一時的に処方してもらう。私の場合、痛みがひどくて睡眠薬を飲んでいました。しかし薬は短期にとどめた方が良いです...後遺症があります。
  • 頭痛や肩こり、眼の奥の痛みには、マッサージや鍼なども効きます。
  • テレビ、携帯、スマホ、パソコン、デパートやコンビニなどの光源を極力避ける。
  • 睡眠不足がてきめんにくるので、とにかく疲れたら横になって休む。
  • 水分を多めにとる。塩分の多い食事やお酒の飲みすぎなど、身体が水分不足になると眼の痛みも悪化します。
  • 私の場合は、眼を温めた後に冷やし、また温めて冷やす、というのが効きました。温冷どちらにも対応するアイパッドが重宝しました。

 

当時、他の人に助けてもらってうれしかったこと

  • とにかく買い物!光がまぶしくてうるさいコンビニ、スーパー、デパートに一切行けなくなってしまったので、買い物を代わりに手伝ってもらえると嬉しかったです。...今だったら、ネットスーパーでも良いですね。
  • どの病院や眼鏡屋へ行けばよいのか、などのリサーチ。パソコンが使えなくなるので、どの病院が良いかなどのリサーチや、他の患者さんとの情報交換をやってもらえると助かります。
  • 電車・バス路線図の確認。私は眼の表面が痛くて、一時期電車に乗れなくなりました。(ホームに来るときに突風がくるので激痛が)。友人がバスの路線図を調べてくれて、すべての移動をバスで行いました。
  • 明るい光を使わないレストランや喫茶店の調査。ここ眼にやさしいよー、と事前に教えてもらうことで、外出にだんだん慣れてきます。
  • 病院への付き添い。今まで膨大な病院巡りをして気付いたのですが、付き添いがいる患者さんと、ひとりで来院した患者さんでは、対応が異なってきます。付き添いが居たほうが丁寧に診察しますし、細かい説明をしてくれます。また第三者の視点で説明することにより、診察もスムーズに進むようです。
  • メガネなどの注文や、ネットでの予約など、パソコンを使う作業。
  • とにかく、苦しい胸のうちをただ、聞いてもらえること。
  • あと眼がつらい時に、いろいろな音楽をCD-ROMに焼いたものを、友達が遠くから送ってくれたのですが、本当に嬉しかった。懐かしい80年代の(すみません40代ですので...) 音楽を聴いて、昔を思い出して結構気持ちが元気になりました。
  • 親友さんが手術を受けた病院から、カルテを一式もらってきてあげる。代理でできるかどうか分かりませんが、カルテがあると今後助かります。

当時を思い出して、つらつらと書きましたが、少しでもお役にたてば。

どの病院が良いか、どの治療が良いかなどの詳細な情報はぜひ、下記のレーシック被害者の会にお問い合わせください。この日本にも、レーシック被害者の力になってくれるお医者さんや検眼士さんなどがたくさんいますが、残念ながら処々の事情でお名前を出すことができません。

また、レーシックの術後1年間は、レーシックを受けた病院以外での眼科診療をする場合に保険が使えないという情報もありますが、良心的な眼科医さんもいらっしゃいますのでご安心ください。眼科へ行く前には、レーシックの後遺症であることを、事前に問い合わせをしてから顔を出すようにしてくださいね。

 

レーシック難民を救う会

(レーシック被害者の会)

http://lasikmutualjapan.jimdo.com/お問合わせ/