眼科手術不適応症候群と遺伝子検査 @ Level 3.2
現時点での私の公式な疾患名は「両眼LASIK後術後不適応症候群」となっています。
2010年9月に手術をしてから今まで、それはそれはたくさんの病名がつきました。ドライアイ、マイボーム腺梗塞、角膜神経痛、外斜位、羞明、眼瞼痙攣、調節機能障害...などなど。あれから6年近くたち、レーシックの後遺症に関する情報が良い意味でも悪い意味でも浸透して「両眼LASIK後術後不適応症候群」という曖昧なカテゴリが定着してしまったのかもしれません。
またレーシックだけではなく、視力自体に調整を行う白内障などで手術をうけた患者さんも、似たような「後術後不適応症候群」に悩まされているようです。
これらの「症候群」にカテゴライズされてしまった疾患の問題は、原因が分からない点です。「症候群」というあいまいなラベルをあえて付けることにより、医療を提供する側に対しも、あえて原因を特定したり、専門治療を提供する必要がないという逃げを与えてしまっているようにも思えます。
しかし、実際に後遺症を抱えてしまった患者本人は、「症候群」というあいまいなラベルがついたことによって新たな苦悩のスパイラルに陥ってしまいます。
なぜ多数の人が成功している手術なのに自分だけが苦しんでいるのだろう?
自分の何が悪いんだろう?
体質が悪いんだろうか?
遺伝子が悪いのだろうか?
眼以外で手術を受けた場合も、同じような後遺症が発生するのだろうか?
私だけ異常なのだろうか?
私の子孫もその遺伝子を受け取ってしまうのだろうか?
何が原因なのだろう?私だけ。
悩み始めると、きりがありません。「後術後不適応症候群」の発症のメカニズムや発症リスクの高い個体の特定ができないのですから、今後、別の器官や臓器でも同じような問題が発生する可能性があることを否定できません。
私の場合は、その「原因が分からない」という恐怖が、医療不信につながってしまいました。お医者さんから処方された薬を飲むのが怖い。必要だと言われている手術も怖い。身体にメスをいれたら、この眼と似たような痛みや後遺症がその臓器に発生してしまうのかと思うと、本当に怖い。万が一、手術が必要な病気になっても、手術は断固拒否したい。怖い。継続する痛みは怖い。
「なぜ」自分だけが不適応症候群になってしまったのか。その解が無いという事自体が、徐々に人生を蝕んでいきます。答えが無いまま、宙ぶらりんの状態で長い間据え置かれてしまうと、次のアクションをとる勇気自体が無くなってしまいます。
とにかく原因が知りたい!
そんな時に臨時収入があったので遺伝子検査というのをやってみました。「なぜ」の答えが遺伝子にあるのではないかと。まぁ、半分お遊びのつもりでやってみた結果が下記のとおりです。
遺伝子検査により、発症する確率が高いとされた疾患
遺伝子検査により、私が発症するリスクが高いと統計学的にはじき出された病気のトップ一覧です。眼の疾患か癌が上位に来るかと思いきや...
もやもや病!!脳ですか!
フェイント。
癌家系なので、大腸がんとかがトップに来るかと覚悟いたので、何とも意外な結果でした。でも緑内障も1.56倍ですね。
遺伝子検査による眼の傾向
肝心の眼に関連する遺伝子情報はというと、近視傾向にあるというだけでした。
「眼の構造(角膜の曲率)」は、大きいほど近視になりやすいそうです。それ以外は特に目立った項目は無さそうです。
全く関連性は無さそうですが、「もやもや病発症の確立が高い遺伝子を持つ人がレーシックを受けたら、後遺症を発症しやすい」というような分かりやすいデータが出てくれると助かりますが、あと数年はかかりそうですね。
注意 : 遺伝子検査を勧める記事ではありません。あくまでお遊び程度でやってみました。ただし将来、私がもやもや病にかかって腎不全で苦しんでいたら、信ぴょう性がありそうですね。