くろねこの涙

レーシック難民になってからの記録

"The Unkindest Cut” : カナダ CTV W5ケーブルテレビのレーシック後遺症特集 日本語翻訳 @ Level 3.6

カナダのCTV W5ケーブルテレビにて、レーシック後遺症特集が組まれたということで、早速、第一弾の日本語訳をあげてみました。

カナダ在住の友人によると、CTV W5は、カナダではメジャーなケーブルテレビチャンネル。カナダでは、若い世代以外はほぼケーブルテレビに加入しているようです。ニュース番組と、ニュース特集 (NHKクローズアップ現代みたいなの??) を主に放映しているチャンネルのようです。

テレビのニュースで「角膜神経痛」が特集として大々的に取り上げられ、レーシック後に複数の人に発生する可能性がある後遺症だと公にされたのは、このCTV W5による "The Unkindest Cut” が初めてなのではないでしょうか。

私は、レーシックを受けて2年後の2012年頃から、自分がこの病気を発症している可能性が高いと思っていたので、今更感はあるのですが、最初に角膜神経痛の研究が行われたアメリカではなくカナダでこの問題が取り上げられたのは、いろいろな意味で、自由で真の民主主義を貫くおおらかなカナダに感謝です。

 

The Unkindest Cut (Part 1)

W5 investigates a rare but painful side effect of laser eye surgery

(稀ではあるが激痛を伴うレーザーによる眼の手術の後遺症についてW5がレポート)

https://www.ctvnews.ca/w5/w5-investigates-a-rare-but-painful-side-effect-of-laser-eye-surgery-1.4141117

ナレーター : 
25歳のクリストファー・オウレットさんは、カナダのモントリオールで2015年にレーシック手術を受けたあと、20/20 (日本で言うところの1.0程度) の視力を得ることができました。
 
しかし術後、焼きつけるような眼の痛みが、絶え間なく生じてしまっています。
「眼を焼かれるような感じで、誰かが眼にナイフを刺しているような痛みです。」
 
 
マルシア キャスター : 
今週のW5ニュースでは、とてもポピュラーですが、破壊的な要素を含むレーザーによる眼の手術、レーシック手術について取り上げます。少人数の患者さんのグループが、稀に発生するとはいえ、激しい後遺症について語ってくれました。身体を消耗させるこの痛みにより、患者さんによっては仕事に大きな影響が発生し、また、自殺を考える人もいます。それではこの後遺症を、詳しくみてみましょう。W5の医療担当記者である、エービス・ファブロさんをよんでみます。エービスさん、おはようございます。
 
エービス記者:
おはようございます、マルシアさん。
 
マルシア キャスター : 
レーシックを語るときに、「人気のある (Popular)」と形容しますよね。確かに人気があります。私達は、たいがいこの眼の手術に関しては成功した話を聞くのですが、今回の後遺症の話はどういったことなのでしょうか?
 
エービス記者:
本当にそうですよね。いろいろな業界の人がレーシック手術を受けています。警察官、救急医療隊員、消防士、パイロットなどの仕事に従事する人が、すでにレーシック手術で視力を改善することにより恩恵を受けており、96%の成功率となっています。彼らは手術に満足しており、96%の人の視力が、レーシックにより改善されたと言ってもよいと思います。
 
この特集は、多くの成功した例を取り上げるのではありません。
 
稀に発生する後遺症についてを取り上げます。マルシアさん、FDA (アメリカの厚生労働省的なもの) が、稀に発生する可能性がある後遺症を受け、レーシックの注意勧告を引き上げる可能性があるという話を聞いたことがありますよね。私達はそれを待っている状態です。
 
私は、プロデューサーのセイント・フィリップさんとともに、カナダでの現状がどうなっているのか電話での調査を行ったのですが、驚いたことに、すぐにレーシック後に慢性的な眼痛を発症している複数のカナダ人に出逢うこととなりました。眼の痛み、頭痛、先程のクリストファーさんが訴えているように眼にナイフが刺さっているような痛み...それによって仕事を続けることが困難になってしまった人もいます。焦点を合わせることができない、PCなどのスクリーンを長い間見ていることができないのです。
 
私達が調査を行うと、彼らは眼には全く問題なく、確かに視力は出ているので、医療機関では「それは気のせいだ」と言われていました。しかし、この後遺症に関しては研究が行われており、この痛みのコンディションに関しては「角膜神経痛」という診断が行われていることを突き止めました。
 
マルシア キャスター : 
それは何ですか?
 
エービス記者:
角膜神経痛の研究は、アメリカのボストンで行われています。その角膜の専門家は、レーシックや白内障の手術のあとに慢性的な眼の痛みを訴える、たくさんの患者さんを診察しています。眼を切ったすべての場合において、新しいタイプの顕微鏡にて精密検査を行うと、神経が手術により切断されていることが分かります。通常は、時間とともに神経が正常に修復されて傷が癒えるので、それなりの成功率があるとされています。
 
しかし、それ以外の人々においては、神経が修復されずに切断されたままで死滅してしまったり、または正常に修復されず異常な形態で成長してしまいます。これらが、慢性的な眼痛を引き起こす原因だと考えられています。
 
問題は、後遺症を訴える人々が医療機関にかかっても、眼自体には全く問題がないために、単なるドライアイと診断されていることです。ドライアイは良性の病気なのですが、本当は、角膜神経痛を発症している可能性があるのです。角膜神経症を発症している人がどの程度いるのかは、まだ把握できておらず、どの確率で発生しているのかもわからない状態です。
 
マルシア キャスター  : 
治療方法はあるのでしょうか?
 
エービス記者:
後遺症患者さんは、いろいろ試しています。アメリカのボストンのクリニックなど、アメリカでは治療が進んでいます。治療方法のひとつは、自らの血液から作成される血清点眼で、神経の修復に効果があるとされています。また、プラセンタ (胎盤) の組織が神経の修復に効果があるともされています。
 
とある女性は、痛みに耐えられず腹部に痛み止めのポンプをインプラントして、頭痛などの痛みの治療を行っています。かなり酷い状況だと言えますね。
 
マルシア キャスター  :
Oh my gosh...なんてことでしょう。
 
エービス記者:
本当にそうですよね。これらの症状は稀に発生するものではあるのですが、多くの人が自分の眼の痛みが本当は別の病気であることを知らず、眼科医もその病名を知らずに患者に何が発生しているのかを理解していません。
 
ただし、研究の結果によるとレーシック手術など、緊急ではない手術の一部が、これらの症状の原因のひとつである可能性が高いことが分かってきています。人々はそれを知っておく必要があると思います。
 
マルシア キャスター  :
ありがとうございます。
これから特集をみることを楽しみにしています。本当に知らなかったわ...
 
エービス記者:
マルシアさん、そうは言っても多くの人は成功しています。ただし、専門家は後遺症を発症する人の要因が何なのか、それが不明なことを問題視しています。
 
術式が悪いのか、患者本人に要因があったのか…神経の修復になにか問題があったのか、環境に要因があったのか、服用していた薬に問題があったのか、それ以外になにか要因があるのか?どうやって、疼痛症候群の後遺症を発症する人を、事前にスクリーニングできるのか?どうやって医者は事前に、それらを即座に判断することができるのか。私達の特集に登場する人々は、痛みは気のせいだよと、医者に言われ続けていた人々です。
 
そのため、後遺症に苦しむ人々は、鬱を発症し、自殺も考えてしまう状況に追い込まれています。
 
角膜神経痛の治療法は開発され始めています。人々は、まず自分の眼の痛みが角膜神経痛ではないかという気づきを与えられる必要があると思うのです。痛みが慢性化してしまう前に病名を知り、治療に結びつけることができたらと思っています。
 
マルシア キャスター  :
W5にとっても、とても重要な特集ですね。エービス記者さん、ありがとうございました。"The Unkindest cut (無情な切断?)” 特集は、土曜日の朝7時から、CTVにて放映されます。

 

 

やっと私の苦しみを放映してくれるテレビ特集が登場した... ... 

ということで、早速適当に日本語訳してしまいましたが 、内容に責任は持てません。しかし、ニュアンスは伝わったかと思います - 私も痛みから開放されたいのです。

そして、私がこの9年近く疑問に思っていること「後遺症を発症する人の要因が何なのか、レーシックにおいてはそれが全く解明されていないのに未だに認可されていること」それこそが最大の問題であることを取り上げてくれたことを感謝しています。

特集はさらに続くので、また機会をみて訳をあげてみようと思います。

 

 

... ... 私の方はしばらく日本やら東京を離れていました。

Uber (ウーバー)という、白タクサービスを使いながら買い物に出たり通勤。(Uberの白タクサービスは日本では認可されていません)

iPhoneなどのアプリから白タクを呼び、呼んだ場所に自家用車がお迎えが来てくれます。アプリに表示された車のナンバープレートでお迎えの車を識別しなくてはならないので、眼が不自由な私は、どれが自分を迎えに来てくれた車か分からずオロオロするかと、今まで一人の時はUberを使う事を避けていました。

 

今回は長期滞在で、かつ、とても不便な場所にホテルがあったのでUberにトライしてみました。不安はなんのその、ちゃんと運転手さんが電話で誘導してくれます。「へい!今近くにいるぜ!白っぽい大きなバンは見えるかい!分からなかったら、右手を大きく振ってくれたら目の前までUターンして行くぜ!」という具合。なーんだ、もっと早く使っていれば良かった。

 

iPhoneなどの最新技術を最大限に活用し、それを楽しみながら、眼の障がいを乗り越えている先駆者といえば、眼瞼痙攣で苦しむくるみさんです。私の場合、眼の障がいを発症してから、IT業界に居ながらも心が拗ねてしまって、iPhoneなどのスマホや最先端ITサービスを遠ざけてしまっていました。

しかし、くるみさんに出逢ってから、「よし、いろんなサービスをまず使ってみよう!活用してみよう!」という気持ちに変わりました。まず、やってみよう。試してから判断しよう。使いづらかったら辞めればいいし。眼に障がいがあるからこその、前向きな指針を示してくれたのは彼女です。

くるみさんが、新しい眼瞼痙攣の会を立ち上げたので、ここで宣伝です。レーシック難民の方も、参加資格があります。

 

みんなで勝ち取る眼球困難フロンティアの会(G-frontier) – 会員みんなが運動メンバーとなり、代表立川くるみと共に制度の谷間『眼球使用困難症』患者の正当な権利獲得を目指す会