角膜神経痛最新のレポート @ Level 3.8
私の眼の表面の痛みは、
角膜に物理的に問題が発生しているのではなく、
脳から来ているファントムペイン
(痛みがある箇所に問題があるのではなく、
脳が誤作動することによって発生する痛みの事)
だとわかっていても、
なかなか痛みを無視することができません。
今日は角膜神経痛の権威である、
PERRY ROSENTHAL医師の、
最新の論文を、
ささっと勝手な解釈で訳してみました。
間違いがあったらすみません…。
Title : The Corneal Pain System
タイトル : 角膜の痛みの発生のメカニズムについて
著者
PERRY ROSENTHAL, MD,
AND
DAVID BORSOOK, MD,
公開日時: 2012年1月
Corneal Ectopic (Spontaneous) Pain
角膜の異所性の(自然発生的な)痛み
Ectopic activity following corneal nerve damage can become chronic and persist indefinitely despite otherwise complete healing of the initial injury (Part II).
角膜神経のダメージによって発生した角膜の誤作動は、最初の原因となった角膜などの傷が完治した後も持続的にしつこく続く場合がある。
These corneas demonstrate the continued regenerative neuron activity (sprouting, microneuromas, and increased number of dendritic cells)clinically manifested as spontaneous corneal pain _ hyperalgesia.
これらの角膜では、ニューロンの持続的な再生活動(神経的発芽、マイクロスコープレベルの細胞、樹木状細胞の増加)などをみる事ができ、医学的に自然発生的な角膜の痛み、あるいは痛覚過敏と診断する事ができる。
In some cases of post-LASIK neuropathic pain, signs of active axon regeneration persist for many years after the surgery.
特定のレーシック後の神経的な痛みにおいて、神経の信号をコントロールする軸索という部分の再生過程の信号が、術後何年にもわたって発生することがある。
レーシックにより、
角膜神経痛が発生することを、
医学的に解明してくれた最初の人が、
この、アメリカのローゼンタール医師かもしれません。
ローゼンタール医師によると、
レーシックの手術だけではなく、
有害な化学物質に眼がふれたり、
糖尿病などによっても発生する患者さんが居るそうです。
ローゼンタール医師は、
Boston Foundatio for Sight
http://www.bostonsight.org/
の創設者です。
ここは一時期、アメリカのレーシック難民の
駆け込み寺にもなっていたようです。
DAVID BORSOOK医師の方は、
ニューロロジスト(神経医学)の
お医者様のようですね。