レーシック後の重い後遺症について
ここで言う「重篤な(重い)後遺症」とは、社会生活や日常生活にかなり支障が出る範囲の後遺症を差しています。ですので、術後に少しドライアイになり日に3回目薬をさす必要が出た、などの軽度の症状は「重篤な後遺症」に含めていません。
レーシック後の重篤な後遺症には多種多様なものがあり、また患者さん個人によっても全く異なる症状が発生します。私に発生した後遺症と、他の患者さんに発生したものでは、びっくりするほどに違う場合があるのです。
重篤な後遺症の例:
- 過度のドライアイや激しい眼の痛み
- 角膜神経痛(現在の日本の医師の検査で原因が特定できない眼の表面の痛み)
- ハロー、グレアなど光の見え方の問題により、外出、パソコンやテレビの閲覧が困難になったり、常にサングラスをかける必要がある
- 物が二重に見えてしまう
- 老眼の進みが早くなる
- 過矯正による遠視など
- 元々持っていた、内斜位や外斜位などにより、眼精疲労や吐き気など、全身に悪影響がでる
- 視界がすべてテレビの砂嵐のように見えてしまう
- 常に眩暈がおこる、眼を動かすと眩暈が起こる
- 円錐角膜で眼の形自体がおかしくなり、大変な治療が必要になる
- 手術時のフラップがはがれたり、定着しないなどの問題
- 飛蚊症などを発症し、角膜に傷がついてつねに黒い点が見える
- 角膜炎などの炎症を繰り返す
- 肩こり、頭痛、吐き気、眩暈など
- 自律神経失調症
- 眼の位置のずれ、斜視
他にもたくさんの症状があり、患者さんごと症状が違う事もあり、リストはもっともっと長くなるのだと思います。またレーシックの術後、すぐに後遺症を発症するケースがあるかと思えば、術後2年たってから、いきなり後遺症が発生する場合もあるそうです。
一番悲しい、そして悔しいのが、これらの後遺症によって次第に心身ともに追い詰められて鬱病になってしまったり、仕事を続けてゆくのが困難になってしまう場合です。
結果的に鬱病で自殺をしてしまったり、症状から転職や失業を余儀なくされるケースもあり、アメリカの「レーシック難民」のフォーラムでも、失業した人を何人も見ました。
眼鏡やコンタクトのわずらわしさから解放されたい、旅行・出張の際に荷物を減らしたい、災害の時に困らないようにしたい、長期入院に備えたいなど、レーシックを受けた理由は様々だと思います。
なのに、後遺症はすべての可能性や希望をはぎ取ってしまいます。