くろねこの涙

レーシック難民になってからの記録

11月4日 (土) の交流会の詳細と、選挙についてちょびっと @Level 4.0

前回お知らせした、レーシックなどの視力矯正手術後に何らかの後遺症・合併症を発症してしまった方を対象とした交流会の詳細をアップデートさせていただきます。

まだ参加の受付をしていますので、ぜひご連絡くださいね。また、「体調次第での参加」という、ゆるりとした参加も大歓迎です。

ご連絡をいただいた後、こちらから少し確認をさせていただいた後、場所をご連絡させていただきます。

 

交流会の詳細:
日時:平成29年11月4日 (土)
時間:12:10~17:00前まで - 会場は出入り自由です
場所:JR山手線の某駅から徒歩5分以内
参加費 : 1000円から1500円程度
注意 : 
  • 今回はレンタルスペースのみを借りますので、食事と飲みものは各自持参でお願いいたします。
  • ゴミの持ち帰りは必要ありません。会場のゴミ袋へお願いいたします。
 
二次会:
日時:平成29年11月4日 (土)
時間:17:30から
参加費 : 各自食費は割り勘となります
 
お願い : 
二次会は17:30以降、居酒屋での開催を予定しています。二次会に参加希望 (あるいは二次会だけの参加)の場合は、人数の把握のために「二次会参加」と明記をお願いいたします。
 
締め切り:
10月27日まで
 
問い合わせ先 :
くろねこ
 
 
... ... レーシックが日本の厚生省から認可されたのが2000年。もう17年近く前のことになります。眼鏡もコンタクトもいらなくなる夢の様な手術ということで、2008年頃にピークを迎え、年間45万人以上もの人がレーシックを気軽に受けていました。
 
その裏で、長いこと無かったことにされていたのが、この安心・安全である手術により、日常生活が壊れるほどの後遺症を背負ってしまった「レーシック難民」の存在。
今でこそ、Googleでレーシックと検索すると、レーシックの注意喚起などの記事がトップに表示されるようになりましたが、当時は、美容系クリニックなどが大金をぶち込むSEO (検索エンジン最適化) により、被害状況はまったく検索結果に表示されない状況でした。
 
そう、社会から "無かったこと" にされたのがレーシック被害だったのです。
 
この状況を一気に打開したのが、政治家であり弁護士の、みたに英弘先生。国家で取り上げてくださり、そして一緒に被害状況を消費者庁厚生労働省に提出、記者会見を実施。消費者庁は、独自の調査に基づいて、レーシックに対する注意喚起を発表しました。
 
また医療問題弁護団の弁護士団にもつないでいただき、一部のメンバーは集団提訴にまで進むことができました。

私や、多くのレーシック被害者にとって、先生は恩人です。

 

私が三谷先生を尊敬する理由。

どんな立場の人、どんな状況の人、どんな主張をする人に対しても、偏見を持たずに耳を傾けてくれる事。途中で話を遮らず、まっすぐに相手の目を見て心を感じ、相手を全身で理解したうえで、その個人やチームにとって適切な、それこそ「政策」を指し示してくれること。

出来ないことははっきりと出来ないと言ってくれること。そのうえで、代替え案を一緒に考えてくれること。

そして人柄。自分の芯をしっかり保ち、嘘をつかずまっすぐ…こんなに優しく暖かい人が政治の世界に居ることにむしろ驚いたほどです。

 

mitani-h.net

先生のお陰で

もう一度、

この街・この日本・この社会・この世界とつながり直し、

この障がいや痛みを抱えながらも、

目の前のことをひとつずつ

明るく楽しみながら

それでも生きていこう

知らない事を一つ体験していこう

そんな希望が灯りました。

生きるというこの今一瞬の行為が、

こんなにも神聖で

愛おしいのだと

気づかせていただきました。

 

応援しています!

交流会のお知らせ : レーシック難民を救う会では11月4日(土)に交流会を開催します @ Level 2.5

9月辺りに交流会を開きますと公言していたにも関わらず、開催が遅れて申し訳ありません。秋の開催は少し遅くなってしまいますが、11月4日 (土) を予定しています。今年のカレンダは祝日の配置が悪いうえに、行くかどうかまだ分からない出張予定に重なってしまったりと...

何だか冬にずれこんで申し訳ありませんが、ぜひこの機会にご参加いただければ幸いです。

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■日時 :

2017年11月4日 (土)

12:00~15:00頃

※2次会もあるよ

 

■場所 :

東京の JR山手線沿線近辺

 

■会費:

3000円程度を予定していますが、人数によっては会場を借りるなどの費用がかかるために少し加算されるかも...

 

■参加希望の方は、下記のメールアドレスまでご連絡ください。

kuroneko049@gmail.com

※携帯やスマホのみをお使いの方は、gmail.comを受信許可リストに追加いただけると助かります。せっかくメールをいただいても、gmail.comの受付が拒否されている場合がたまにあり、連絡がつかないことがあります。

 

■参加申し込み期限

できれば10月20日頃までにお願いしたいのですが、それ以降になってしまっても問題ありません。体調眼調次第で参加可能、というゆるりとした参加表明も大歓迎です。

 

■ご注意

視力矯正手術後に何らかの後遺症・合併症を発症してしまった方を対象とした交流会です。新規参加の方の場合、会の方からメンバー登録や、関連の質問をさせていただく場合もありますが、ご了承いただけると助かります。

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...レーシックをしてからきっかり7年が過ぎた。8年目に突入。

波はかなりあるが、痛みはかなりコントロールできるようになった。頓服や目薬、あるいは長年の記録による推察で、ベッドでのたうち回るような痛み発作がおきる前に、何とかそれを予知して抑え込む術も取得できた。年月がたつことによって、身体がこの障がいに慣れ、近視が進んだ効果もあるだろう。

 

無くしたものは多い。

無くしたというよりも「こぼれ落ちていった」といった感じだ。

最初に無くなったのは、物欲だった。自分を若く奇麗に見せるための化粧品、洋服、靴、鞄や装飾品。それはこの痛みを楽にしてくれる?

次に無くなったのは、経済活動における向上心だった。会社で成功するために必要な政治力、管理職になるためのマネジメント知識、経済を動かす最先端のからくりや資産の運用の学習。その先に何が待っているの?

最後に無くなったのは、所属意識だった。日本という国に所属する自分、資本主義の根幹、対価に伴うサービス、この社会のシステム、心の親和性以外の理由で集まったグループ。それは信頼できる?

最後に残ったものは、好奇心だった。別の文化を体験したい、いろんな味を試したい、いろんな音楽を聴きたい、いろんな景色を "出来る限りで" 観たい、いろんな匂い、いろんな街の騒音、いろんな衣装や風。世界はここだけじゃない ーー TwitterFacebookやインターネットや家庭や会社や東京や関東や日本やアジアだけじゃない ーー まったく異なる価値観のある違う世界と、違う神様と空と、違うシステムがあるということをただ体験する。

私にとっては、それが最後の救いになった気がする。

 

旅。

 

私を最後に救ったのは、旅だった気がする。

肉体の旅も、心の旅も、味の旅も、音の旅も、匂いの旅も含めて。

交流会に参加いただき、本当にありがとうございました

今回のレーシック難民 (と、眼に問題を抱える方) の交流会。

思った以上にたくさんの方に、全国からお集まりいただきまして、本当にありがとうございました。幹事をしてくださった方、本当に感謝です。このような場を設けることができたのも、本当にこの「いつアップデートされるのかさえさっぱり分からない」ブログを訪ねてくださっている皆様と、レーシック難民を救う会のボランティアスタッフの皆様のおかげです。

 

...私は最近、あまり眼の状態が良くなかったため、少し心がグズっていました。グレている、クサっている、スサんでいる、ヨドんでいる、どう表現すれば良いのか分かりませんが、世の中に対する優しさや好奇心、季節の変わり目を感じさせる風を感じたり、暮れゆく空をぼんやり眺める余裕。人は悪意や攻撃や追い立てるだけの存在ではなく、そっと手を差し伸べてくれる優しさを持った同じ生き物であること。

頭では分かっていても、それらを感じる余裕を無くし、ほがらかに明日へ進む心のエネルギーが本当に無くなっていました。眼が不自由になったからといって、心まで視えなくなる必要はないのに、まるでブルドーザーのように会社と自宅の間を踏み潰しているような生活。何かひとつでも、その道中に亀裂が入ったなら「自分の人生はデッドエンドだ」といったところまで、勝手に追い詰められていました。

 

そんな状態でしたが、皆様とお会いすることができ、驚くほどの元気、次の治療へと導く重要な情報、まぁ何とかこの先もやっていけるだろうという安心感をいただきました。これこそ、この場ではお礼を伝えることができませんが、本当に命を蘇らせていただいた気分です。

遠方から、飛行機や新幹線を乗り継いで参加していただいた皆様、体調が悪いなかでも参加していただいた皆様、"レーシック難民ではないけれど" と似たような症状を抱えて会に参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

次は、9月の三連休にお会いしましょう!

皆様の体調と眼調が、次回の会合までに劇的に良くなりますように :) 

交流会のお知らせ : 5月4日(木)の交流会は、まだ参加受け付け中です

GWの連休中に開催予定の、レーシック難民を中心とした交流会ですが、まだまだ参加受付中です。今回は、本当に北から南まで、日本全国から多くの方の参加申し込みをいただきました。遠方から参加いただく皆様、本当にありがとうございます。

幹事の方に、ちょっと広い部屋を用意いただけましたので、「体調次第で参加します」といった、ゆるい参加表明でも全く問題ありませんので、お申込みお待ちしております。

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■日時 :

平成29年5月4日 (木・祝日)

12:00~15:00頃

 

■場所 :

 東京の JR渋谷駅近辺  [渋谷宮益坂下辺り]

 

■会費:

2,000~3000円程度を予定しています。

(ランチは2時間で終了ですが、混んでいなければカフェタイムに移行可能。二次会も三次会も?予定しています :)

 

■参加希望の方は、下記のメールアドレスまでご連絡ください。

kuroneko049@gmail.com

 

■参加申し込み期限

できれば4/29までにお願いしたいのですが、それ以降になってしまっても問題ありません。体調眼調次第で参加可能、というゆるりとした参加表明も大歓迎です。

 

■ご注意

視力矯正手術後に何らかの後遺症・合併症を発症してしまった方を対象とした交流会です。新規参加の方の場合、会の方からメンバー登録や、関連の質問をさせていただく場合もありますが、ご了承いただけると助かります。

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...私の方は、少し眼の具合が悪いです。

「せっかく交流会があるんだから新しい服を買いたいよぉ」という気持ちだけはあるんですが...デパートへ行ったり、メリカリを見たりする余裕もなく、結局、世の中眩しすぎるぜということで、家へ帰ってヘタって終わり。

こんな特殊な眼に関する愚痴や不安、情報交換を思いっきり話せる場所は交流会だけなので、皆様とお会い出来るのを楽しみにしています!

交流会のお知らせ : レーシック難民を救う会では、祝日5月4日(木)に交流会を開催します

私がボランティアスタッフとして参加している「レーシック難民を救う会」では、下記の日程で交流会を開催する予定です。連休のある5月と9月、年に2回の交流会の開催を目標としています。

今年はことごとく祝日が土曜日と重なり、いったい何の嫌がらせなのか?というカレンダー配列です...。5月は何とか連休が確保できそうですので、ぜひご参加いただけると幸いです!

 

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■日時 :

平成2954 (木・祝日)

12:0015:00

 

■場所 :

 東京の JR渋谷駅近辺  [渋谷宮益坂下辺り]

 

■会費:

2,0003000円程度を予定しています。

(ランチは2時間で終了ですが、混んでいなければカフェタイムに移行可能。二次会も三次会も?予定しています :)

 

参加希望の方は、下記のメールアドレスまでご連絡ください。

kuroneko049@gmail.com

 

参加申し込み期限

できれば4/29までにお願いしたいのですが、それ以降になってしまっても問題ありません。体調眼調次第で参加可能、というゆるりとした参加表明も大歓迎です。

 

ご注意

視力矯正手術後に何らかの後遺症・合併症を発症してしまった方を対象とした交流会です。新規参加の方の場合、会の方からメンバー登録や、関連の質問をさせていただく場合もありますが、ご了承いただけると助かります。

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...私の方は、2月末辺りから眼の痛みが悪化し、世を儚んでいました、にゃー。

悪寒眼痛戦慄と勝手に命名した痛みの発作が3月頃から不定期に発生し、仕事をこのまま続けていいのか、強い薬を飲んでも良いのか、いったい自分にこの先生きていく意味はあるのか、いや終わりやんこれ?

 

この変な痛みの発作。

実は2014年に初めて発生してから、毎年この桜の時期に、程度の差はあれ発生しています。群発頭痛とほんの少し重なるので、専門の病院にも足を運びましたが、全く異なるとのこと。

  • 群発頭痛は片側だけに発生するけれど、私は両眼。
  • 痛みの中心は眼の表面で、痛みで耳の鼓膜がビリビリして悪寒がする。群発頭痛は眼の奥がえぐられる痛みらしい。
  • 私の場合、痛みが発生したらぐっすり寝ないと治らない。眠れなければ永遠に痛い。群発頭痛は、短期間で痛みの発作がおさまるらしい。
  • 私の場合じっとしていることができる、のたうち回ったり叫び声をあげるほどの痛みではない。群発頭痛はそんな痛みではない。
  • 群発頭痛はお酒で症状が誘導されるようだが、むしろ私はお酒を飲むと痛みが少し楽になる www 

 

群発頭痛を発症した際の患者さんの動画も観てみました。

確かに、私の痛みとは全く異なります。

 

海外の動画で、群発頭痛発作を発症した彼女と、彼女をそばでささえる彼氏の動画が掲載されていました。眼の奥と頭の痛みで悶え、叫び声をあげながら、ベットでのたうちまわる彼女。その彼女の頭を、彼氏がビンタでもするみたいにバチバチ叩いているのです。

痛みで苦しんでいる人の頭を、なんでビンタしているんだ????

 

動画を最初に見た時は、全く理解できませんでした。

その後、自分が悪寒眼痛戦慄を発症した時、あの動画を思い出し、自分の頭を結構強めに叩いてみました。後頭部、耳の上、眉の上、頭をバシバシバシバシ自分の手で叩く。

眼の表面を中心に痛みの戦慄が走り、鼓膜がビリビリして、身体全体が寒気と悪寒で小刻みに震え、毛布にくるまって歯を食いしばりながら、両手で頭全体をバチバチと叩く。半身を起こして、耳の上、側頭部、首の辺りをバチバチと叩く。

 

...それがかなり効いたのです!

群発頭痛の動画 [閲覧注意] に救われました。

ちなみに、私の痛みはここまでひどくはなく、群発頭痛とは異なります。それに、自分の頭をバシバシとビンタするのが健康に良いのだか、副作用がないのか、全く分かりませんで、取扱い注意です。

 

まぁ、頭バチバチビンタでは痛みが治まらないのは事実なので、ペインクリニックで、痛みの発作を抑える薬をいただいています。お医者さんいわく、身体を一旦シャットダウンさせて、リブートさせるようなちょっと強めの薬だとの事。確かにその薬を飲んで眠ると、次の日にはとりあえず会社に出社できます。

 

ということで、誰の役にたつか分かりませんが、誰かの役にたてたらよいなということで。

 

交流会でお会いしましょう!

もちろん、頭バチバチの実演もします :)

Yahoo!ニュース 特集「自由診療」事前説明は十分ですか? レーシック集団訴訟をみつめて、に掲載されました Level @3.5

2017年2月15日、Yahoo!ニュース 特集枠の深層クローズアップにて自由診療」事前説明は十分ですか? レーシック集団訴訟をみつめてという記事にて、レーシック後遺症の問題を取り上げていただきました。

 

news.yahoo.co.jp

 

この記事に私は、恥ずかしながら顔出しと実名で登場しています。

正直、少し勇気がいりました。

 

取材を行うオルタスジャパンの方々が公正で鋭利なプロ集団であること、一緒に取材に応じてくださった仲間の方のサポート、レーシック難民を救う会のスタッフや会長さんのそれは年数をかけて地道に集めたデータに基づく理論的なサポート、医療問題弁護団の弁護士先生方のサポート、そして職場や家族のサポート。本当に皆様のお陰で、この取材が実現できたと思います。

 

毎回毎回、このレーシック問題は、元国会議員三谷先生を始めとして、人の力によって支えられていると思います。この場を借りて、私をどん底から救ってくれた被害者の先輩や、こつこつとブログで被害を訴えている仲間たち、この問題に関わってくださったすべての皆様に感謝を伝えたいです。

 

勤務先にも感謝です。「実名と顔出しでレーシック後遺症に関するYahoo!ニュースの記事に出たいんだけど」、とダメモトで会社の上司や総務に相談したら、すんなり承諾してくれました。

 

レーシック難民は、本当に都市伝説みたいなものでした。

居るか居ないか分からないツチノコみたいな存在。

 

私がこうしてリアルな存在として出ることで、すでに後遺症を発症している方の助けになれば幸いです。一人じゃない、ここにレーシック後に問題を抱えたオバハンやらオジサンが居る。だから一人じゃない。メンタルがおかしいとか、ストレスのせいとか、気のせいとか、加齢とか過労なのではない。ひとりじゃないんだよ、だから、一緒に治療の道を探そう。

 

 

...実は記事の自分の動画を見た後に、地味に落ち込みました。

自分自身が撮影された動画を観ることは、今までありませんでした。今まで「レーシック後の眼の痛みは、外見ではわからないなぁ」と思っていたのですが、自分の動画を観ると、かなり眼が痛そうな感じで、眼がしょぼしょぼしているし、誰がみても何か眼が変というのが分かってしまう...。

外見でもこんなに顕著に痛そうなんだなぁ、というのを再認識して、少し落ち込んだとともに、開き直って居直って自分の新しい姿に向き合う気持ちも芽生えました。

しかし、やっぱり落ち込むなぁ、自分の動画。

 

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大切なことはきっと旅で学んだ @ Level 3.0

2016年秋、かなり遅めの夏休みをもらい、新幹線や飛行機を乗り継いで旅をした。

 

旅のきっかけは、前職の同僚と一緒にランチをした時、彼女から聞いた話だった。

彼女はそのプロジェクトを、当時、爆発的にはやっていた「ポケモンGo」にかけて「自腹でGo」と呼んでいた。

 

「私は仕事のチームメンバーに、実際に会ったことが無かったんです。」

語学が堪能で優秀な彼女は、日本から単独で仕事をしていて、彼女のチームメンバーはヨーロッパやアメリカや東南アジア圏から勤務。実際にチームのメンバーと会うことはなく、会議もSkypeなど、バーチャルな世界で行われていた。

「仕事が全く上手くいかなくなって...。だから、会社から有休をもらって自腹でチームメンバーに会いに行ったんですよ。自腹で世界を周りました。」

そうしたら、なんか世界が変わったのだと彼女は言う。

「自腹でGo、です!」

 

会いたい人に会うために "自腹でGo" 。

彼女の話に触発され、会いたい人に会うために、行きたかった場所を巡るために、有休をとった。

 

この旅のことは、一生忘れないだろう。

辛いことがこの先にあっても、きっとこの旅で出会えた風景を、何度も何度も反芻しながら、何とか一歩を踏み出せるだろう。

人は人に救われる、人は場に救われる、人は旅に救われる。

 

レーシック後遺症で私はたくさんのものを無くしたけれど、

たくさんの人と出会えた。

たくさんの感謝と出会えた。

たくさんの場所と出会えた。

たくさんの生活と出会えた。

たくさんの考え方と出会えた。

すべてを無くすことは無い、

誰かがこの広い世界のなかで、

私に元気を与えてくれている。

 

どんなにインターネットが発達しても、会議システムが発達しても、人は人に実際に会わなきゃだめだ。人は実際にその場所に佇まなければだめだ。

空気、方言、匂い、街並み、太陽の光、温もり、音、間合い、足音、困った顔、路線図、笑った顔、軽自動車、人のスピード、怒った顔、お別れのハグ、地物、市街地、車窓の緑、駅弁とビール。

 

旅の最後に、私のルーツである広島を訪ねた。

祖父母の墓に花をたむけ、市電に乗って原爆ドーム原爆資料館を訪ねた。

 

原爆ドームの前を流れる

 

祖父の兄は、灼熱地獄から逃れ、この川で亡くなった。

祖父の日記によると、毎年、原爆記念日の早朝5時、祖父はこのに祈りに来ていた。

毎年毎年、祈りに来ては、兄の遺品を川に流していた。軍刀も流れている。

 

...眼をやられてしまうと、生活や自らの考え方自体も、近視眼的になってしまう。

眼の前のことを見るので精いっぱい、今日のタスクを終えるので精一杯、駅の階段を上るの精一杯、自宅に帰るのが精一杯。

 

余裕が無くなる。

クリスマスのイルミネーションが可愛いとか、新しい定食が増えたとか、駅の階段が綺麗になったとか、道に迷っている外国人観光客が居るとか、路地裏においしい店があるとか、同僚は私に怒っているのではなくて仕事量が多くて辛いんだとか、

見えない。

 

来年は物事を「俯瞰できる力」を持ちたいと思う。

 

余裕をもって、

周りがどのような状況なのか、

世界がどのような状況なのか、

自分がどのような状況にいるのか、

嫌いとか好きとか、

自分が思う善悪ではなく、

なぜその人がそのような発言をするのか、

それを冷静に考えられる力...。

 

そして筋トレするぞ!

身体鍛えるぞ!

 

このブログを訪ねてくださった皆様にとって、

2017年が素晴らしい年になりますように!

 

2017年が世界各国にとって平和な年になることを、心から祈ります。

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