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くろねこの涙

レーシック難民になってからの記録

夜明け前の暗闇で @ Level 4.5

手術から4年目

引っ越しをしなければならない。

面倒なこと (英語で言うと Challenges !!) が重なり、やらなくてはならない事、自分で決められない事、自分で決められる事、が網の目のように絡まって、ただ分かっていることはここから数か月以内に出ていかなければならないという事だ。

私にとって今、何よりも大切なのは収入源の死守と健康の維持、そして眼の痛みが激痛にエスカレートしない環境を、せめて自宅では確保する事。それ以外の事に時間を割いたり、エネルギーを注ぐ余裕が全くない。本当に、全くない。

夜、仕事から帰宅したら、料理も作るし、中国茶を淹れるし、お酒も飲むし、スーツにアイロンもかけるし、洗濯もするし、筋トレもするし、掃除もするし、お風呂でゆっくり歌も歌うし、音楽をずっとかけているし、眼の調子が良ければ録画したドラマや映画も観る。ただ、私のこれらの生活は、すべて暗闇の中で行われている。真っ暗な暗闇のなかで。真っ暗ななかで、私の毎日はひとつひとつ進んでいる。電気、特に蛍光灯の白い色は、仕事で疲れた眼にとっては拷問だ。

...レーシック被害にあって、私は人と生活をともにすることが出来ない身体になってしまった。他人と空間を共有することを前提として選んだ、今の家では、もう生活の維持ができなくなってきてしまった。レーシック前に培った、ここでのプライベートな人間関係も、今では単に崩壊してしまっている。

...何という事だろう。きっとかなり昔からこの日が来ることは分かっていたのに、自分はずっと眼をそらし続けてしまった。

まず、独りで立ち上がるのだよ、独りでしか生きられないんだよ。

暗闇の中でしか生きられない、それが事実なんだ。

 

東京は広い。

広いのに選択肢が無い。

同じようなお部屋たち、同じような間取り、緑も青空も無い空間と、同じようなコンビニ、どこまでも続く灰色のビル。職場まではとてつもなく時間がかかり、収容所のような通勤がもれなくついてくる。

ターミナル駅のコンコースで、いろんな所へ発車してゆく電車の電光掲示板を見ながら、本当にくらくらと眩暈で倒れそうになってしまった。

ここからどこへ行くのか?どこで暮らすのか?どうやって探せばいいんだろう?どうやって決めればいいんだろう?

五反田?錦糸町?目黒?渋谷?池袋?吉祥寺?幕張?熱海?鎌倉?本八幡

海があるといいな、海もいいけど緑が欲しい。

 

この苦しみは、夜明け前。この暗闇の先に、今まで見たことも無い、素晴らしい朝日が昇ることを信じて。

 


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