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くろねこの涙

レーシック難民になってからの記録

自分が自分の主治医になるしかないという現実 @ Level 4.5

関東で記録的な大雪が降った日。

私は "このブログで「叔父」と紹介している人" の危篤の知らせを受けて、都内の病院へかけつけた。それからの毎日は、感情のジェットコースターに翻弄されているかのよう。立て続けに降りかかってくる金銭問題、初めて会う本当は交差してはいけない運命の人たち、ICU の機材が発する緊急アラーム...予想もしていないときに突然降りかかってくる命に関わる決断。幸か不幸か、叔父は三途の川を引き返してきたが、この先には困難な道しか残されていない。

そんな中、レーシック後遺症を真摯に見てくれる遠くの眼科 (仮にB眼科としておこう) まで、泊りがけで診察に行ってきた。そこで得た情報を簡単に書き留めておこうと思う。

 

レーシック難民が発生する理由の一部:

  • 事前に眼の調節機能などの検査をしていない。眼の調節機能 (近くや遠くにピントを瞬時に合わせる能力) が弱い人、あるいは調節力の無い人 (たまに居るらしい) にレーシックを行うと後遺症が出やすい。
  • 年齢の問題。やはり、35歳以上だとデメリットしかない。
  • 事前に眼位など、両眼視の検査が全くされていない。
  • 一律的に、すべての人を1.5の視力に矯正する問題。快適な視力には個人差があり、0.7位の視力が快適な人もいる。また、右と左の視力が若干違う方が楽な人が多い。
  • 人は利き目の方が若干視力が良い位の方が、一番眼が楽 (例 : 右目が利き目の場合、右目は1.0で左眼は0.9など) 。両目ともに1.5にしてしまうと弊害がある。逆に、利き目ではない眼の視力を、利き目よりも良くしてしまうと、吐き気・眩暈などで苦しむ場合がある。私も、コンタクトで左眼 (私の場合利き目ではない方) の方が視力が良い状態を疑似体験をした際に、吐きそうになった。吐き気や眩暈などで苦しむ人は、ここを探ってみると良いかもしれない。
  • 人によっては、遠くを見る際の利き目と、近くを見る際の効き目が異なる人が居る。この場合、さらに複雑になる。
  • レーシック手術前には、数週間、ターゲットとなる矯正視力のコンタクトレンズを試してもらい、その視力で問題がないかを疑似体験してもらう必要がある。少しでも支障がありそうな場合、適宜、ターゲットの視力を変更する必要があり、この疑似体験に時間をかけることが重要となる。
  • 眼鏡とコンタクトレンズでは見え方が異なる。レーシック前に眼鏡だけで矯正していた人が、突然レーシックをすると後遺症を訴える確率が高くなる。その際にも、術前にコンタクトで疑似体験をすることが重要になる。

じゃ、今後私のようなレーシック難民(後遺症患者)はどうすれば良いのか?:

  • デパスなどの抗不安薬レンドルミンなどの睡眠薬はできれば辞めるか、量を最低限に抑えた方が良い。痛みの緩和や仕事の継続などで必要なのは理解できるので、頓服として量をコントロールする必要がある。私の場合、眼瞼痙攣が出ているが、これらのベンゾジアゼピン系の薬の副作用という可能性がある。眼瞼痙攣の症状が悪化すると、見た目...容姿がさらに悪化し...瞼が開かなくなってボトックスの継続が必要になる。
  • 漢方薬を試すなら、抑肝散が神経障害性疼痛に効くらしい。
  • レーシック後の角膜の痛みに、ビタミンDが効くらしい。一日に、1000IU 位を摂取すると良いらしい。
  • カシスなどに含まれる、アントシアニンが眼の調節能力改善に良いらしい。眼の調節能力に問題があると、レーシック後、近くが見えない、眼精疲労、複視などをおこしやすくなる。
  • レーシック後に合わない視力になってしまったことで、眼の筋肉の緊張や眼精疲労などにより、斜視や斜位になる患者さんは多い。実際にそのような患者さんを多数みている、が画期的な治療方法は無い。
  • 40代半ばよりも若いレーシック後遺症患者さんの場合、できればコンタクトレンズで矯正した方が、眼の調整機能が保たれる。眼鏡で矯正する場合、自分自身の眼の調節機能が劣化していく場合がある。遠近両用などの眼鏡を使うということは、自分の眼の調整能力をほとんど使わないことになるため。
  • いろいろな度数の遠視コンタクトレンズを試して、眼の調整が一番うまくいく度数を、自分で探り当てるしかない。調整がうまくいく度数とは、指を一番遠くに置き、徐々に眼に近づけていった際に、楽に遠くも近くも見ることができる度数。

...ここまで読んで、一部のレーシック後遺症患者さんは、「へ?またか?」と思ったに違いない。またサプリメントかよ、家にいっぱいサプリならあるよ、サプリで毎日おなかいっぱいだよ。結局、自腹で、いろんな度数のコンタクトレンズやら、ヤフオクで検眼セットまで購入して、自分に合った視力見つけろってことかよ。抗不安薬しか効かないのに、飲んでたら更なる後遺症? じゃ、仕事や家事はどうやってこなせばいいんだよ....?

だよね。

今回はいろいろな度数のコンタクトレンズを処方していただいて、多分こんなことが無ければ一生訪ねることがなかったであろう街を後にした。ただ言っておくが、この眼科さんは本当に親切に、後遺症患者の立場にたって、心のケアまで含めた診察をしてくれる日本では数少ない、レーシック後遺症患者も診てくれる眼科医院だ。ただ、この眼科さんでも他院で発生した後遺症の治療を行うには、限界があるのだと思う。

後遺症を発症した人のなかに、レーシックをする前、ターゲットとなる 1.5 などの視力を体験できるコンタクトレンズで、数週間過ごした人はどれだけいるだろうか?眼位や、眼の調整力を手術前に念入りに検査した人はどれだけ居るだろうか?両眼でどのように見えているのか、どの度数が自分に合った度数なのか、左右に度数の差があるのかなど、詳しい両眼視検査を行った人は?

私はどれも一切行っていない。

帰りの新幹線の中で、頭のシナプスのどこかがピチッと切れたような気がした。ほんの少しの希望は、妄想という形でしかこの脳内にしか残されていない。この先、どこに行けばいいんだろうか?脳内リレーショナルデータベースの正規化がぶち壊れ、 "今まで無かったことにしてきた" 引き出しが全部、意思とは関係なく開かれていく。眼のまえにぶちまかれていく。

...これはこれで、新たな自分が発見できて良かった気がするが、前途は多難だ。ただ、戦闘力は増した気がする(笑。

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