Over the Rainbow @ Level 3.8
どうしても避けられない用事があって、
東京の端から東京の端まで、
朝から移動しました。
秋晴れの行楽日和。
太陽が町を照らして、
本当に素敵な週末です…
が、
私はあまりに眩しくて眩しくて、
今からすぐにでも、
曇りに、あるいは雨に、
なることを、
心から祈るしかありません。
これからどうなっちゃうんだろう?
今後、眼の具合が悪化して、
働けなくなったら、
どうすればいんだろう?
と
び
お
り
る
し
か
、
な
い
ん
だ
ろ
う
か
?
いろんな不安が、
渦巻きのように、
明日の世界を侵略していきます。
眼の痛みは毎日、
錆びた古い家の鉄骨が浸食されていくように、
私の心身を見えない形で浸食しています。
都心の街を歩きながら、
日差しの強さに、
眼を固く閉じて、
うずくまりました。
この先、どうなっちゃうんだろう?
私の大切な人は、
ずっとずっと前に、
自殺しました。
とある病気を抱えていて、
仕事を辞めざるを得なくなり、
年金をもらうには若すぎて、
生活保護も打ち切られ、
でも、
貧しい生活をしていたために、
国民保健などにも入っていませんでした。
彼は、
真面目に真面目に、
毎日働いていました。
東京の街で、
バイク便の仕事をしていましたが、
闘病のためにバイクをてばなさないといけなくなり、
自動的に仕事も無くしました。
彼の病気には、
確固たる、
データに基づく診断が、
つきませんでした。
内科的な病理学的なデータに表示されない、
病気だったからです。
・・・彼の無念を、
今私が背負っているような気がします。
ずーっと昔の、
話です。
今では、
彼の、当時名前のつかなかった病気には、
双極性障害
という名前が付きました。