くろねこの涙

レーシック難民になってからの記録

CORNEAL NEURALGIA (角膜神経痛)

会社が夏休みなものでして、近所の眼科に薬の調達に行ってきました。

主にK眼科医院に通っていますが、そこは自宅から遠いので、薬だけ欲しい時には近所のS眼科医院に顔を出しています。

S眼科医院の先生は私の治療をあきらめている(というか放棄している)ので、ただ目薬をもらうだけの通院です。


レーシック後、数々の眼科へ通いましたが、そこで言われたことは共通しています。

  • レーシック後の後遺症による重度のドライアイ
  • 手術で角膜の神経を切ったことにより、涙の質や量に悪い影響が出た
  • 同じく角膜の神経を切ったことにより、角膜の神経に作用して原因の分からない痛みがでている可能性がある
  • ただし通常は、手術後1年で上記の症状は緩和されるはず。2年たっても治らないのがおかしい。角膜神経も術後6カ月で完治するので、症状が悪化するのは不可解。
  • フラップのくっつき具合は、若干右目の方が良くないが(ふちがガタガタになっている)左目はきれいに治っている。しかし、私の目の表面の痛みは左右差がない。
  • 涙点プラグなどの治療により、シルマーテストなどの眼科的所見ではほぼ問題がなく、ドライアイ自体はコントロール出来ているはずなので、なぜヒリヒリした激しい表面の痛みが発生するのかが不明


どちらにしろ病名はレーシックの後遺症による 「重度のドライアイ」 となっています。


ただ、単なるドライアイでは説明がつかないことがあります。

なぜ滝のように目薬をさしても痛みが治まらないのか。
なぜ目の表面だけがヒリヒリと痛いのか。
なぜ日によって症状に波があるのか。
高温多湿のサウナのような場所でも痛い日は痛いのはなぜか。
涙をせき止める、涙点プラグが効かないのはなぜか。
どんな目薬も効かないのはなぜか。
どんなに徹夜や無茶をしても、そんなに痛みがひどくない日があるのはなぜか。
とんでもない激痛なのに、眼に何の傷も炎症もないのはなぜか。


…以前、アメリカのレーシック難民の掲示板で CORNEAL NEURALGIA (角膜神経痛)という病名を見つけました。

アメリカでも、レーシックをした後に、どんな治療も効かない目の表面の痛みを訴える人が居るそうです。その人達に共通しているのは、レーシックで切った角膜の細胞が、異常な形で再生されてしまっているらしいとのこと。それによって、目の角膜に神経痛に似た痛みが発生するのではないかと。

角膜神経の異常治癒に関しては、角膜スキャンが可能な共焦点マイクロスコープで測定できるらしいです。

この角膜神経痛を治すには、ドライアイの治療だけではなく、むしろ神経障害痛の観点からも治療が必要だとのこと。

ボストンレンズと言われる、角膜治療用の大きなコンタクトを入れたり、Sodium Channel Blockade (体内のナトリウムイオン系に作用することで麻酔的な役割を起こさせる薬や治療法?) で痛みが軽減される場合があるそうです。

この辺りの治療は、アメリカのマサチューセッツ州Needham にある、下記の病院が詳しいようです。ただし「ここに行っても、どうにもならなかった」「診断だけで治療法がなかった」という声もあがっていました。


Boston Foundation for Sight
http://www.bostonsight.org/


私も日本でお先真っ暗になったら...行こうかとも思っています。

またこれについては、いろいろ調べてみます。